新型コロナウイルスの特効薬?レムデシビルとアビガンの違い

薬剤師著

どちらも、新型コロナウイルス治療に顕著な効果が見られたと、報告された薬です。

この2つの薬の効くメカニズムの共通点と差は?

・レムデシビルの作用・作用機序(薬の効くメカニズム)・副作用

レムデシビルは、もとはエボラ出血熱治療の特効薬として作られました。レムデシビルの作用機序は、細胞の中へ侵入したウイルスが、その中で複製を作って増殖するのにRNAポリメラーゼが要るのですが、これを阻害する作用があります。ですから、ウイルスが中に入っても複製ができないんで、増殖出来ないんです。これで、感染した人からウイルスが消えて行きます。

それじゃあ、レムデシビルさえ投与すれば、エボラ出血熱は治る。めでたしめでたし。

では、無いのです。副作用があるのです。今まで報告されているだけで、下痢・皮疹・腎機能障害・肝機能障害等の頻度が高いものから、そこまでではないですが、該当すれば重篤な、敗血症性ショック・低血圧・多臓器不全・急性腎障害がありえるんです。

敗血症性ショック?馴染みのない症状ですが、感染症で、しばしば生じる、二次的症状です。感染症の要因になっている細菌が異常なスピードで増殖。炎症が全身へと広がってしまうんです。敗血症の副作用が出たレムデシビルを投薬中止しなければ、命取りです。とりわけ、乳幼児・高齢者・基礎疾患のある場合はリスクファクターになります。

この深刻な副作用から、すべての患者が救われるわけではないんで、新型コロナウイルスの死亡者数は増えているのです。

・アビガンの作用・作用機序(薬の効くメカニズム)・副作用

俳優の石田純一が新型コロナウイルスに罹って危なかったけど、これで回復したとニュースになっていますね。

アビガンは、元はインフルエンザ治療薬であって、第一選択薬タミフル等メジャーなインフルエンザ治療薬が効かなかったケースでのみ投薬される、って言う極めてマイナーな薬でした。が、今回の新型コロナウイルス感染拡大で、にわかに脚光を浴びています。

アビガンの作用機序は、人体に入って変換された3リン酸化体が、ウイルスRNA ポリメラーゼを阻害。リン酸化?馴染みない言葉ですが生体内ではリン酸化されて活性化する物質は多いです。

新型コロナウイルスは、前述のようにRNAが遺伝情報で、これを増やさないと感染した細胞内で増殖出来ません。ですので、結果的に感染した細胞内にてウイルス増殖が出来なくなります。で、新型コロナウイルス感染症状が劇的に改善されたんです。

めでたしめでたし。

って、これも、そうスムーズに行きません。これも重い副作用が...アナフィラキシー・ショック・劇症肝炎、皮膚粘膜眼症候群:Stevens-Johnson症候群・中毒性表皮壊死融解症:Toxic Epidermal NecrolysisTEN・急性腎障害と言った副作用が有り得ます。

難しい用語を説明すると...

皮膚粘膜眼症候群:Stevens-Johnson症候群は、高熱と全身倦怠感などが生じて、粘膜のところ口唇・口腔・眼・外陰部等全身に紅斑・びらん・水疱が出来、そこの壊死性障害に陥ります。

中毒性表皮壊死融解症:Toxic Epidermal NecrolysisTENは、これも高熱と全身倦怠感などが生じて、粘膜のところ口唇・口腔・眼・外陰部等全身に紅斑・びらん・水疱が出来てしまいます。

また、胎児に催奇形・死産・流産があり、妊婦には使えません。

・レムデシビルとアビガンの違いは?

レムデシビル・アビガンとも、同じウイルスを叩く薬ゆえ、作用機序は同じです。

あ、ウイルスは核を持つ細胞に取り付いてのみ、増殖する生き物です。通常の生き物は遺伝情報をDNAとして蓄えているのに対し、ウイルスはRNAと言う極めて変異し易い核酸を遺伝情報としています。だから、毎年インフルエンザのウイルスの型が合わなかったとか有るんです。

で、この2つの薬は、どう違うのでしょう?顕著的な違いは、薬剤の剤型と新型コロナウイルス患者に投与される場合の適応です。

アビガンは、経口投与の薬。レムデシビルは、点滴でしか投与出来ないので、患者の覚醒状態に依らず投与できます。そう、この新型コロナウイルスで病院に来る患者は、咳や息苦しさを訴えられる軽症から中程度から、人工呼吸器が要る位意識レベルが低下した人まで、あるんです。

ですから5月現地点に於いて、アビガン:軽症-中等症の新型コロナウイルス患者レムデシビル:重症患者と言った、投与状況になっています。

そう、効くメカニズムは一緒なんですが、異なるのは投与対象の重症度が全く違ってくるという点です。

まとめ

新型コロナウイルスの特効薬と注目を集めているレムデシビルとアビガンなんですが、実は、どちらも深刻な副作用が有り得るんです。ですので、一刻も早く副作用無しの特効薬が開発されるのが望まれます。

 

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